ボーヌ出身で、現在はシャサーニュ＝モンラッシェを拠点に活躍するアドリアン・ラターは、ダヴィド・デュバンでキャリアをスタートさせ、エティエンヌ・ソゼで醸造の腕を磨きました。その後、ピエール＝イヴ・コラン＝モレのセラーマスターとして3年間ワイン造りに携わり、2022年、満を持して自身のワイナリーを設立した新進気鋭の造り手です。

彼の活動はブルゴーニュだけにとどまらず、サンテミリオンのシャトー・ヴァランドローをはじめ、世界各地のワイナリーで収穫と醸造を経験してきました。特に2016年には、南アフリカ・ニュージーランド・オレゴン・ブルゴーニュで同一年に4度の収穫を行うという、驚異的な行動力とエネルギーを発揮しています。

そうして培った経験を携え、いま故郷ブルゴーニュで自身のワイン造りに情熱を注ぎ込んでいます。

2022年・2023年の両ヴィンテージはいずれも総生産本数わずか約3,000本という極めて希少なワインで、ごく限られた本数のみが流通します。さらに、ブルゴーニュの三つ星フレンチ『ラムロワーズ』でもオンリストが始まり、注目度はさらに高まっています。