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旬魚旬菜 仁さんで和食とワインと「美味しい!」と

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仙台の和食店の中でも、産地や器へのこだわりとワインへの探求心が強いお店といったら「旬魚旬菜 仁」さんをご紹介したくなります!
仁さんはミシュランガイド宮城2017掲載店でもあり、店主の武田 仁さんは宮城県認定 みやぎ食材伝道士 三ツ星認定、美術品商も取得されています。
この日はLuciole代表の梅木さんと清水くんと来れたのですが、とっても気に入っているお店なので予約が決まった時からずっと楽しみにしていました。

旬魚旬菜 仁

〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町3丁目6−5 フタバビル
tel: 022-797-7702

ランチ/ディナーともにお客様のご希望の時間に合わせて営業しています

 

宮城県庁横にひっそりとたたずむ店舗の暖簾をくぐると、店内はなんだか懐かしいあたたかい木の家具と味のある器が並んでおり和の雰囲気が溢れています。

この夜のお食事の始まりはこちらから。

菊花・もってのほかのほろ苦さといくらの甘みが溶け合って、食材からさっそく秋を感じられました。
右上の漆継ぎの赤が可愛らしい菊模様の器はなんと300年前のものだとか!今から300年前は江戸時代中期、徳川吉宗が将軍の頃…この器でどんな食事を楽しんでいたのか思わず考えてしまいます。

仁さんワインを持ち込みさせていただき、瓶内熟成36ヵ月という長期熟成をしたロゼ スパークリングで乾杯を。
清水くんと私がWSET D6の試験を合格したお祝いという事で日本販売前のワインを代表の梅木さんが開けてくれました!
イチゴやクランベリーのような華やかなベリー系の香りがグラスから溢れ、旨味すら感じる飲みごたえとすっきりした酸味で食欲もますます増していきます。

年末年始頃入荷するFritz Waßmerはピノノワールとシャルドネで有名なドイツ/バーデンのワイナリー。
皆様にも味わっていただける日が楽しみです!

2品目は見た目からも季節を楽しめる毬栗(イガグリ)!
本物みたい!!
茶そばを1本1本手作業で刺していく途方もない作り方だそうですが、1日で100個作った事もあるそうです。
茶そばのパリパリと塩味を楽しんで、栗の渋皮煮でほっこり。

お造りはクエをいただきました!
もっちりした食感と脂がたまらなく美味しかったです。
かつおがきいたお醤油との相性もさることながら、北大路魯山人の器の渋いかっこよさにテンションがあがります。
Lucioleのお客様から勧めていただいた『春夏秋冬 料理王国』を読んだことがあるのですが、味だけでなく見た目、栄養面にも「美」を高いレベルで求める変態っぷりは記憶に残っています(笑)
魯山人もこうして大切に調理された食材と、エピソードを添えて現代日本で楽しんでもらえて嬉しいだろうな~。

一緒に飲んでいたワインは…

ミューストーン
リーズ エイジド シャルドネ 2022

ミューストーンは2011年創業の新しいワイナリー。
それにも関わらず、
2019年 オーストラリアワインのミシュラン的存在である【ハリデイ・ワインコンパニオン】のベスト ニューワイナリー オブ ザ イヤーに選ばれる
2019年 権威あるワイン雑誌【グルメトラベラーワインマガジン】において醸造家のジョニーがヤングワインメーカー オブ ザ イヤーを受賞
2022年 彼らの所有する畑がオーストラリアの数ある畑の中で最高の評価を受けニューヴィンヤード オブ ザ イヤーに選ばれる

ワイナリー、醸造家、畑のすべてがオーストラリア最高クラスの評価を受けており、
あまりの活躍に「彗星の様に現れたライジングスター」と称されています。

ミューストーンについては過去のブログでもご紹介していました!

このワインの特徴は、リーズエイジド(lees aged)という名前の通り、旨味が詰まった澱との接触期間を長めに取る醸造方法で造られています。
手摘みで収穫したブドウを野生酵母により発酵させ、フレンチオーク(新樽比率30%)で澱と共に10ヶ月熟成させ無清澄で瓶詰めします。
ふくよかな味わいはこれからの季節増えてくる脂ののった魚や旨味の強い甲殻類との相性もよさそうです!

 

アブラボウズ(石巻産)の西京焼、秋鮭(中にとろとろのジャガイモが仕込まれています)、牡蠣(東松島、東名浜の株式会社和がきさん)とお料理は続きます!
旬の魚介類を趣向を変えながら味わえるのはとっても幸せなことです。
特に2年かけてぶりんぶりんに大きくなった牡蠣は食べ応えがあって最高でした。

後半はミューストーンの超限定ピノノワール(現地のワイナリー有料会員のみ入手可能)2021を味わいました。たった40本の“ラスト”再入荷です。
全房発酵由来のハーブのような香り、果実味の凝縮感、樽の風味が既に溶け合っていて今飲んでも十分美味しいのですが熟成したらどうなるの?というワクワクも。
アルコール度数は13.2%と低めなので、仁さんのように素材を活かした滋味深い和食にもぴったりです。2022年ヴィンテージも入荷したので飲み比べができる贅沢も増えました!

詳しいワイン情報はこちら

大好きなお店で、メンバーで、美味しいワインで…内側から癒されていくのを感じる時間でした。


コロンと可愛らしい見た目のこちら、石巻産 毛蟹のクリームコロッケは仁さんの定番料理なんだとか!
ベシャメルも宮城の食材にこだわり、蔵王のバターとゴーダチーズ、ハートフルランド・ジャージー牧場のジャージー乳。
こんな一品が出てくると、県外から来るお客様も喜んでくれそうですよね。

そして、お食事へ。
初めて仁さんで食事した際に、本当にびっくりしたのがこの蕎麦。
好みはもちろんあると思いますが、口いっぱいに蕎麦の香りが広がって、ぷるんとした噛み応えと噛むほどに甘味と旨味が増していく仁さんのこだわりの蕎麦はいつも楽しみです。

柄も可愛い古伊万里焼き。華やかな柄が食べ進めるごとに見えてきます。

最後は抹茶で…しめたつもりが、話に花が咲きハーター シャルドネ 2022も注文させていただきました。

詳しいワイン情報はこちら

私にとって食事はただの栄養摂取ではなく、私自身を作っていく特別な時間です。貧血気味の時は鉄分が多いレバーを、疲れ気味の時は豚肉と梅干…そうやって自炊で体調を整えながら、自分の口に入るものがどんなふうに作られていて何が旬なのかを市場や外食で知る。八百屋のおばあちゃんや味噌屋のおじちゃんと世間話をして、美味しい食べ方を教えてもらったり。

また、誰かと一緒に食べる事でその人と一緒に回復したり癒されたり、味覚の共有をすることで深まる絆があると信じています。美味しいものを食べた時、思わずこぼれ出る「美味しい!」は、私には人間の素の気持ちをさらけ出す瞬間に思えます。時にはご褒美の外食でゆっくり食と向き合って、料理人の想いがこもった料理で心から健康になる。

仁さんで初めて食事した時、
「ガラス椀に透けてテーブルに映った色合いも楽しんでください」と言われて
はっとしました。

日常のふとした景色に美しさを感じる余裕すらなくなっている事に気づかせてくれた感謝と、食の楽しみを仁さんと会うたびに思い出させてくれます。そんな私の特別な時間に、美味しいワインがあって、それを共有できる人がいる幸せを嚙み締めた夜。

仁さんの食材・料理・器・おもてなしへのこだわりを、多くの方に知っていただければ私も嬉しいです。
ワインに関してもお食事に合わせて楽しめるルシオールお勧めのワインコースもご用意していただいてますので、ぜひご賞味いただければ幸いです。

ルシオールでは飲食店様とのコラボイベントも度々開催しています!
直近ですと11月23日(木)祝日18:30~
イーストワイル様にて開催。
詳細はルシオールのinstagramよりご覧ください。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

Luciole 唐田

◆ルシオール代表 梅木

 

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◆ルシオール スタッフ清水

 

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