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ルシオールの清水です。今回のドイツ出張で新たなワイナリーと契約致しました。是非こちらのブログでご紹介させてください。
ファルツのみならずドイツ国内でもトップレベルのピノノワールを造る生産者として名高い【リングス】
2015年からVDPに加盟しているファルツを代表するワイナリーです。加盟するには既存のVDPメンバーから注目され、評価されることです。VDP内のメンバーから認められたワイナリーのみが入れる非常に厳格な組織です。
…ドイツの法律で定められた厳しいルールを遵守し、ハイクオリティなワインを造り出す団体です。原産地とブドウ畑などにもブルゴーニュのように等級が与えられています。
【実際に行われている取り組み】
環境に配慮したブドウ畑の栽培。
VDPが定めている典型的な地元のブドウ品種の80%を栽培。
平均して1ヘクタールあたり75ヘクトリットルの収量を削減すること。
より高い格付けレベルでは、1ヘクタールあたりの収量をさらに大幅に削減し、品質をさらに向上させる。
↑アンディとステファン。兄弟でワインを造っています。
ラインヘッセンで修行をしたあとで自身のワイナリーのキャリアをスタートさせました。常に新しいことを試し、トライ&エラーを続けて進化を続けるワインメーカーです。
畑では人工肥料、除草剤、殺虫剤、殺菌剤などを一切使用せずオーガニックにこだわっており、ビオディナミへの転換も検討中とのことです。1ヘクタールあたり約8500本のブドウの樹を植えるなど、ブルゴーニュ並みの植密度を目指しています。収穫は全て手作業で行います。
2018年に新しく建設されたワイナリー、醸造&貯蔵施設はブドウ畑の中心に建設されておりとても景色が良いです。
ワイナリーの中はモダンでお洒落な雰囲気。醸造家が社員たちと飲んだワインが無数に並んでいます。スタッフ全員で世界中のトップレベルのワインを飲み、自分たちのワインに反映させています。本当に凄いワインばかりでしたよ。プライベートセラーにまだまだストックがありました。笑
コンクリートと木材で造られた建物はエアコンなどの温度調節の機械などを使用することなく、ワイン造りに最適な温度が1年中保たれるよう設計されています。
ワインの熟成貯蔵庫は赤・白で部屋が分かれており、それぞれの最適な温度&湿度で時間を掛けてゆっくりと熟成されます。
樽だけでなく、卵型のコンクリートタンクやアンフォラなども積極的に導入するなど探究心に溢れています。
ファルツで最も有名なグランクリュと称される【ソウマゲン】を含む4つのグランクリュと3つのプルミエクリュから、リースリングとピノノワールを中心にハイクオリティなワインを造っています。
彼らのワインは高価なものほど売り切れており、ピノノワールは全て完売。今回特別に樽からブレンドしたものと希少なグランクリュのバックヴィンテージをプライベートセラーから試飲させて頂きました。
試飲させて頂いたのは【ソウマゲン ピノノワール】の2013年。樽からブレンドしたワインも既に素晴らしく、各キュベ毎に個性がありましたよ。
2013年で10年熟成していますが、味わいはまだまだフレッシュ。赤果実と黒果実が混ざり、程よい樽の香りと少しの熟成香が複雑な香りを放っていました。口に含むととても芳醇。アルコールも低く飲み疲れません。皆様に飲んで頂くのが楽しみです。
リースリングのバックヴィンテージも頂きました。最新ヴィンテージには無かったペトロール香や蜂蜜の香りが加わり、更に複雑な風味を醸し出していました。すぐに飲んでも美味しいですが熟成させる楽しみもありますよ。
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現在は輸入出来るワインが少ない為今年終わり頃の到着を予定しています。ドイツでも入手困難なグランクリュも出来るだけ幅広く入荷したいと思っていますので是非ご期待ください!
ここまでお読み頂きましてありがとうございました!
Luciole 清水