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まるで食旅行?!イーストワイルさんの本格フランス料理

  • 投稿カテゴリー:NEWS&BLOG

先日、ルシオールとのイベントもコラボしてくださったイーストワイル様に伺ってきました!
驚いたのが、アジアンテイストや和の要素もあり、食材名からは想像がつかない見た目や香り高いお料理の数々。
ベースは王道のフランス料理ですが、趣向が凝らされた野菜の使い方や器の美しさはまるで食の旅行にいくようなワクワク…!

 

 

◆お店の情報
YEASTWEYL|イーストワイル

980-0805
宮城県仙台市青葉区大手町7−21

※完全予約制
ランチ 12:00 – 14:30/ディナー18:00 – 22:00

 

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◇アミューズ&前菜①

じゃがいも、新生姜、じゅんさい

ホタテ、山菜、キャビア

鰻、冬瓜、フォアグラ

ちょっと待って!(笑)

序盤でキャビアとフォアグラが出てきましたよ…!
テンションが上がります。食欲増進効果もある生姜のいい香りの後に、キャビアとホタテの海にダイブしたのも束の間、親しみのある和テイストの温菜に驚きながら心までほっこり。

フリーズ
ヴィニンガー リースリング
アルテレーベン トロッケン 2020(ドイツ/モーゼル)

初めに注文した白ワインは辛口リースリング!
レモン、ライムといった爽やかな柑橘系や、白桃、リンゴといったフルーツの香りとミネラル感溢れるワインです。樹齢60年という高樹齢のブドウを使用しているだけでなく、フリーズのグランクリュのブドウも入っている贅沢なワインで、半年ぶりに飲んだら改めてクオリティに驚かされました。
キリっとした酸味もありますが果実味もしっかり感じられ、ほのかにリースリング特有のペトロール香もあります。
この後のハーブの香り豊かなカスパチョとの相性もバッチリでしたよ!

フリーズはドイツで最も影響力がある『ヴィヌム』というワインガイドで【ライジングスター・オブ・ザ・イヤー】を2021年に受賞。
造り手のダニエルさんは代替わりして1年目(モーゼルで9代続く老舗ワイナリーです)ですが、その手腕への期待値・ワインの品質共にとても高いワイナリーです!

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◆スープ

赤海老、トマト、ガスパチョ

ガスパチョっ?!?!
そう、私はガスパチョと言えばこんなスープを想像していたのです。

真ん中のゼリー部分はトマトの濃厚な味がし、上にはパクチーのベビーリーフ。
ライムゼストがいいアクセントになっていて、口内でトマト・海老・ハーブ・柑橘が絶妙に混ざり合う、まさに食べるスープです!

◇魚料理

鰆、子メロン、ソースウスターシャー

メカジキ、ナス、みょうがたけ

お魚料理、二皿もいただいて良いのですか?
サクサクの衣をまとった鰆は絶妙な火入れで中はしっとり…。
これがプロの技なのですね!!付け合わせのピクルスの様な子メロンがシャクシャクで美味しかったです。
メカジキの中心にはおそらくセージがあり、これもいい香りで濃厚なソースでも食べ疲れる事はなかったです。

◆肉料理

仙台牛芯々、花ズッキーニ、サマートリュフ

今日の優勝
正直この時点でお腹が大変いっぱいでした。サービス精神旺盛なシェフの俵山さんに脱帽です。
それでも「優勝」と声高に(実際は心の中で)叫んだのは、あまりにも素晴らしい食材同士&ワインのマリアージュだったからです。
花ズッキーニの中にはシャンピニオン(キノコ類、マッシュルームの事が多いですがシイタケ?のような強い旨味を感じました)が詰められており、噛むほどに溢れるキノコとサマートリュフの香り爆弾に芯々の程よいサシから流れ出る脂…

全部の食材が咀嚼するほどまとまっていき、飲みこんだ後も余韻が長く残ります。この時「あ、マリアージュってこの事か」とすとんと腑に落ちる感覚があり、一緒に飲んでいたこちらのワインとの相性も最高でした。

 

プリンキピア 
エステート ピノノワール 2017(オーストラリア/モーニングトンペニンシュラ)

ラズベリーやイチゴの様な華やかな赤系果実の香りに、5年熟成由来のキノコや湿った落ち葉のような風味もあり非常に複雑です。
重たくなりがちな終盤のお料理を軽やかにしてくれるこのワインの酸味と凝縮した果実味、熟成香は俵山シェフ渾身のこのお肉の皿と合わせた時に思わず笑ってしまうほど美味しい組み合わせでした。
2017年は現地でも完売している希少なバックヴィンテージですが、ルシオールの在庫も残り10本程度となり、ますます希少価値が上がっています。
そんな特別なワインを「香り」、「盛り付け」、「器」、「提供タイミング」…俵山シェフが細部まで気を配ったお料理と共に楽しめます。レストランならではのお料理とワインの相乗効果を存分に体験できるのは嬉しいですね!

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◇デザート

ほうじ茶のアイスクリーム

これまたい~い匂いのアイスクリーム!(笑)香りを閉じ込めるような深いお皿にほうじ茶の粉末が芸術的にあしらわれています。

トウモロコシのヴァシュラン

バシュランの上にのっているトウモロコシは本物だと思ったら、クリームでした!
中にぷりぷりのトウモロコシの粒が現れます。なんだかひまわりのようにも見えてきて、盛夏を先取りした気分です♪

 

◆お茶菓子・店内の雰囲気

コーヒーとお茶菓子

コーヒーもオリジナルブレンドだそうで、程よい苦みがクリームたっぷりのヴァシュランと合って心地よかったです。

~あとがき~

ここまでお読みいただきありがとうございます!
洗練された空間やお料理の魅力は伝わったでしょうか?
エスニックなイメージが強いパクチーや、この時期食べたくなる鰻、丁寧で華やかなコースの中でもふと親近感がわくウスターソースなど王道フランス料理の中にも私にとってはたくさんの意外性があり、海外の友人や「フレンチってバターとか生クリームばかりで重たいんでしょ?」というイメージが強い父など、連れて行きたい人が多く浮かぶイーストワイルさんでした。
食いしん坊ですが元々量はそんなに食べない私にとっては、結構ボリューミーに感じましたが俵山シェフの思いっきり堪能してほしいという優しさがお皿から伝わってくるようでとてもあたたかい気持ちになりました。
男性スタッフの方は緊張されながらも、最適なタイミングや温度でワインを出そうと気にかけてくださったり、俵山シェフの作ったお料理の運び方や、食材への質問もとても丁寧で嬉しかったです!


そして、ワイン好きの方!!!

大事な人とのお食事やおもてなしではどんなワインがあるか気になりますよね。
お店お任せのペアリングももちろんいいですが、ボトルメニューも是非ご一読ください。良心価格で驚きました!
価格だけでなく、ルシオールのワインでは完売してしまっている
「ガフィ&ニール モーニングトンペニンシュラ シャルドネ 2021」
「フリーズ ヴァイサー ブルグンダー 2020」
など目移りするラインナップでかなり悩みました。
宮城県でこだわりのお食事と貴重なワインを楽しめる数少ないお店です。
イーストワイル様だけでなく、もしワインを飲む事前提であれば、予約時にお店の方にご相談するのも手ですよ。
当日、料理の提供タイミングや在庫によっては目当てのものを100%楽しめない可能性もありますので、万全の準備をして伺いましょう✨
それくらいワイン好きな方にはペアリングも楽しくなるお料理ばかりでした。

俵山シェフのこだわりの料理と、ルシオールのご紹介するワインで一層思い出深いお食事になることを心から願っています。

あんなにおなか一杯だったのに次いつ行けるかな~早く行きたいな~とブログを書きながらあの日の食事を思い返していました。
俵山さん、本当にご馳走様でした!

Luciole 唐田

↓instagramでは、日々の料理の投稿やワインとのペアリングを研究・紹介していましたので是非合わせてご覧ください。